nplの小部屋

しっかりブログ的なものを書くときもあれば雑なメモのときもある

その辺にあったタブレットPCをネットビデオ再生機にしようとLinux入れて弄っていたら躓いたこと

Linuxなんもわからん。nplです。

今回はこれまで経験したことをもとにLinuxデスクトップを自分好みに構築とした結果つまずいたことを残しておこうと思います。

やろうとしていたこと

今回、家に転がっていたタブレットPCを使ってオンラインビデオ再生機っぽいもの...Chromecast?そんなものはいらん!...を用意しようと計画していました。

とりあえずテレビに常時HDMI接続してすぐに動画再生できる環境が作れればOKということです。

そこであまりスペースを取らずあまり使っていないパソコン(タブレットPC)を動画視聴に最適化することになったのです。

注意

今回使用したタブレットPCはすでにリビングのテレビに設置して取り出せない状態にしてしまったので、この記事に書かれていることは自分の記憶(と、りなっくすきーでのボヤキ)をもとにした曖昧なものです。参考にするときは「なんかこんなこともあるっぽい」程度に捉えておくことをおすすめします(そもそもこのブログメモ扱いなので...)。

タブレットPCの仕様

  • メーカー: mouse -型番: WN801v2
  • CPU: Intel Atom Z3735F (32-bit UEFI)
  • Memory: 2GB
  • Storage: 32GB eMMC
  • Default OS: Windows 8 32-bit

CPUの型番が曖昧なのはさておき、上記からわかるようにこのタブレットPC64-bit CPUなのに32-bit OSが要求されるめんどくさいやつです。まぁbootia32.efiがあれば問題ありませんが...

既知の問題

  • タッチスクリーンが機能しない

タブレットを地面に落とした衝撃のせいですはい()

これはUEFIの設定でタッチスクリーンを存在しないものとして扱うことで回避しました。

なんだかLinuxドライバとの相性が悪いようです。

こちらもUEFI設定からBluetoothモジュールを存在しない扱いに変更し、その辺に転がっていたUSBタイプのBluetoothドングルを刺すことで問題を解決しました。

今回イロイロ面倒くさくなった元凶です。

実は今回使用するタブレットは今まで何度もOSを入れ替えてきたものの、Wi-Fi接続ができないため常用できませんでした。スキャンはできるのに。

原因を特定する能力が私になかったので今まで放置してきましたがなぜかRaspberry Pi OS for PCだとネット接続できたので今回はこのOSをインストールしていくことにしました。

Raspberry Pi OS for PCをインストールする

1, Raspberry Pi OS for PCのISOイメージをダウンロード

公式サイトからISOイメージをダウンロードします。たしか3.4GBくらいあります。

2, ISOイメージをUSBメモリなどに書き込み

balenaEtcherRufusを使ってインストールメディアを作成します。

Windowsユーザーの場合はWindowsターミナルを起動しwinget install rpi-imagerを実行してRaspberry Pi Imagerをインストールして使用するのがおすすめです。

3, 作成したインストールメディアを使ってタブレットPCにインストール

今回使用しているタブレットはmicroUSB端子しかないので、microUSB(オス)-USB type-A(メス)のケーブル(セリアとかに在庫残ってるかも)やUSBハブ(ハードオフのジャンクの安いやつでも)、有線キーボード(今回はLogicoolのUnifyingレシーバー接続のキーボード)などが必要になります。よ、用意するものが多い...!

UEFI設定への入り方は面倒なので書きません(かなり面倒だけど本題じゃないので)。

4, 指示に従いOSのインストールを完了させる

見ればわかると思うので飛ばします。

インストール後は再起動して設定に移ります。

5, 指示に従い設定を完了させる

こちらも指示どおりに設定するだけです(英語だけど)。

多分この途中でWi-Fi接続するような...

このときユーザー名とパスワードをよく確認しましょう。

6, 再起動

再起動すればLinuxデスクトップ環境が完成します。

Raspberry Pi OSをWayland環境にする

とりあえず使える状態にはなりましたが今回はもう少し快適に使えるように工夫していきたいと思います。

こだわりが無ければXorgがインストールされた状態でも使えますが、この環境だとアニメーションや動画に切れ込み(2つのフレームが斜めの線を境に同時に表示された状態)が発生しており、見栄えがあまりよくありません。

そのため、なめらかなアニメーション動作に最適なWayland環境を整えていきます。

今回はUbuntuで採用されているGNOMEにしました。

1, GUIでの起動をキャンセルしてCLIのみ起動させる

Raspberry Piの設定」というアプリを開き、起動方法をCLIに変更します。

2, CLI環境でログイン

再起動後、Login:と出たらユーザー名と を、Password:と出たらパスワードをちゃんと手動で入力しましょう。

3, 衝突するパッケージを削除

この後インストールするパッケージと今回インストールするパッケージで色々ぶつかるみたいなので先に削除します。

sudo apt remove pi-session // 確かこんな名前のパッケージだったけどgnomeインストールしようとすると多分パッケージが衝突しているとエラーが出るはずなのでそれを削除する
sudo apt autoremove

4, 色々パッケージをインストール

ここからGNOMEや日本語入力に必要なものをインストールしていきます。

sudo apt update && sudo apt upgrade
sudo apt install --no-install-recommends task-gnome-desktop network-manager-gnome gdm3 gnome-terminal  im-config fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-config-gtk mozc-utils-gui

※この時点でトラブルの種が蒔かれていたりします。

5, 再起動

もろもろインストールし終わったら次のコマンドを実行後再起動します。

sudo systemctl set-default graphical.target

ここでトラブルが起きる

Wi-Fi接続ができない

再起動したらWi-Fiに接続できなくなっていました。

周辺のWi-Fiのスキャンはできるいつもの流れに...なぜ?

原因はNetwork-Managerっぽい

その答えはWi-Fiの管理をdhcpcdからNetwork-Managerに切り替えたことにあるようです。

残念ながら私はネットワーク技術の専門家ではないので原因はわかりませんがdhcpcdに戻せば直るということが判明しました。

もしかしたら今までインストールしてきた64r-bit OSもdhcpcdに切り替えたら常用できたのでは...?

とりあえず使えるようにすることが目的なのでdhcpcd中心の環境に整えていきます。

GNOME with dhcpcd環境を整える

1, Network-Managerの削除

sudo apt remove hetwork-manager-gnome
sudo apt autoremove
sudo systemctl enable dhcpcd.service
sudo systemctl start dhcpcd.service

さらばNetwork-Manager。

2, dhcpcd-uiを依存関係含めてインストール

GNOMEのネットワーク管理画面ではdhcpcdを操作できないためdhcpcd-uiをインストールする必要があります(debianではGTK向けにビルドされたdhcpcd-gtkとして提供されています)。

sudo apt install dhcpcd-gtk gnome-extentions gnome-shell-extention-topicon-plus

3, GNOME-Tweakを有効にしてTopIcon Plueを有効化

dhcpcd-gtkの通知アイコンは現在の素のGNOMEでは表示できないため、古いシステム向けの通知を表示可能にする拡張機能を有効にする必要があります。

"GNOME-Tweaks"、もしくは「拡張機能」を開き、"TopIcon Plus"を有効化します。

4, dhcpcd-gtk自動起動

aptでのインストール時に特に設定されなかったので自分で設定します。

editor ~/.config/gnome-session/dhcpcd-gtk.desktopを実行し、エディターで

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=dhcpcd-gtk
Exec=sudo dhcpcd-gtk
Terminal=false

を入力して保存します。

※sudoの権限がゆるゆるなRaspberry Pi OSなのでこの記述をしていますが他のLinuxだと動作しない可能性があるので注意

再起動後、dhcpcd-gtkのアイコンがタスクバーに表示され、Wi-Fiの設定が可能になっているはずです。

まとめ?

今回はタブレットPCGNOME環境構築しようとしたらネットワーク接続でつまずいた話でした。

今まで苦しんできた問題がネットワーク管理サービスを切り替えることで解決できる...正直仕組みが理解できていませんが「こういうこともある」という経験にはなったのでよかったかなー?と思っています。

参考資料

gnomeのスタートアップの設定ファイルはどこ?? -CentOS6のGnomeのス- UNIX・Linux | 教えて!goo

【メモ】UbuntuのGUIを無効にする操作(簡易化)|npl

(自分で書いた記事に助けられるとは思わなかった...)

dhcpcd - ArchWiki

(ArchWikiは偉大)

Debianで余計な物を入れずにGnomeデスクトップをインストールする | 7me

Raspberry Pi OSでGNOME Desktopを使う - Qiita

(ここに書いてある通りにインストールしていたらNetwork-Managerでぶつかった)

ご注文はお決まりですか? | フリーゲーム投稿サイト unityroom

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